肩ごしの恋人 (集英社文庫)/唯川 恵

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ドラマ化されて気になったので、原作を読んでみました。

直木賞受賞作だそうです。



女を武器にして、男性にはモテるが女性には嫌われる、周りに一人はいそうなタイプのるり子と、女であることを不利だと思い、女性には頼りにされるが男性には強い女と呼ばれる萌。

対照的な二人の女性が主人公です。


読み始めた頃は、

「るり子ってなんて嫌な女なんだ!」「萌かわいそう」「萌がんばれ!」

って感想しか持てなかったのですが、読み進めていくうちに、るり子が不器用だってことに気付いて、そこが可愛らしく思えてきました。

だから今は、萌よりもるり子の方に好感を持っていたり(笑)


るり子の何に対しても全力投球な部分に惹かれました。

恋に、美容に、物欲に・・・・

全て自分の欲のためだから、反感を買いまくるのだけど、その情熱がうらやましい!


自分が幸せになることに一生懸命なるり子。

そんなるり子を信じられないと思いつつ、密かに憧れを持っている萌。

私は萌タイプなんだろうなぁ~


最後の最後、萌に起きた事件は余計な気もするけど、読みあがりスッキリで満足しました。


ただこれは女性のための小説でしょうね。

男性には理解できない内容だと思います(汗)